ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
ご感想・お問合せは、メール suirin@suirin.com までお願いいたします。

2019年10月27日日曜日

台風が去って

みなさん、こんにちは!
いかがお過ごしですか?

先週の台風19号の被害は、日本のあちらこちらで川の氾濫などが起こり、
大変だったようです。
長野県でも千曲川が氾濫し、大きな被害が出ました。
水輪では4日間停電が続きました。

さおりさんは、酸素の機械に頼って呼吸をしているので、
停電などの災害時には、
まず何においても酸素の確保が必要です。

今回急に停電が起きましたが、
あらかじめ用意してあったボンベに酸素のホースをつなぎかえ、
充電式の簡易吸引機を用意してそれを使うなど、
わりと冷静にそれぞれが対応できたように思います。
さおりさんは停電が起こっても何のその、動じませんでしたが、
周りがなんだかバタバタしているなど感じたかもしれません。

4日間の停電によって学んだことはたくさんありました。
普段当たり前に使っている電気の有難さ。
物を大切に使うこと。電気も水も何もかも有限であること。
仲間と協力し合う大切さ、などです。

発電機にさおりさんの酸素を供給する機械と吸引機をつなぎましたが、
2時間おきに35リットルのガソリンを補充する作業を
夜も総務のメンバーが交代で、ほぼ徹夜で行ってくれていました。

家の中も、色々な機械音はなくなり、シーンとしていました。
外の状況がわからないので、ラジオをつけたりしました。
夜はだんだんと寒くなり、さおりさんの布団の中には、
湯たんぽを2~3個用意して入れ、
母屋リビングでは暖炉を何年かぶりに焚きました。

今回は水道とガスが使えたおかげで、何とかなりましたが、
それらもない生活となると、かなり色々なことが大変になると思いました。
そういった災害が起こらないとはいえないので、
何が起こっても大丈夫なように、心も物も備えておくことが大事だと感じました。

また3日間という限られた間でしたが、
その間、皆との距離が近くなり、真剣に協力しあうことができたように思います。

宿泊されていたお客様も、無事にお過ごしいただけてよかったです。

これもいつも飯綱消防局の方々が
水輪に来てくださり、火事が起こった時の緊急避難訓練を
みんなに教えて下さっている賜物だと思いました。
いつもありがとうございます。
消防訓練、今回は火事が起こらなかったのが幸いでしたが、
いつも消火器の使い方なども消防訓練の時に教えていただいているので、
いざという時、冷静に対応するためにも
日頃の練習が本当に役立ちました。

今回もたくさんの方々のご支援に感謝いたします。



嵐が去って平和に戻ったある日の午前中。
お世話になっているヘルパーさんと一緒です。
いつもさおりさんの医療器具の消毒とマッサージをしてくださっています!

ありがとうございます。
(R.S.)

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2019年10月6日日曜日

最近のちゃのまるちゃん

みなさん、こんにちは!
もう10月になりました。
こちら飯綱では、秋の澄み渡った空がみられ、
朝晩はつめたい空気に包まれています。

さおりさんは今、おなかの調子がいまいちよくありません。
下剤を飲んで調整をしていますが、
おなかをものすごく痛がり、うなるときもあります。
足運動をしたり、お座りをしたりして、
なんとかおなかを動かそうと試みています。

お座りをすると、おなかの中のガスが動き、
ゆらゆらと左右に揺れたり、
うしろに倒れることでもおなかが動きます。

座ると、筋肉も使うので、
血糖値も下がり、良い値になります。

私は今から18年前、さおりさんが26歳のときに
はじめてさおりさんに出会いました。

そのときのさおりさんは、はにかみ笑いをして、
伏し目がちにしていましたが、
今44歳になったさおりさんは、
堂々と「ガハハ!」と元気に笑っています。

さおりさんも一皮むけて、成長されているのだなぁと感じます。

これからも皆で一緒に成長してゆきます!
(R.S.)


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