ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
ご感想・お問合せは、メール suirin@suirin.com までお願いいたします。

2018年2月3日土曜日

2018/02/03 さおりさんの存在

 私たちがさおりさんから学んでいることを紹介させていただきます。
「さおりさんの存在」

私はさおりさんケアを4年近くさせていただいているスタッフの平岡亜由美です。
さおりさんケアをさせて頂く一日一日に、私はさおりさんから教えていただくことがたくさんありました。
あるとき、みどり先生から10年前の入院の話を聞かせていただきました。みどり先生、研先生、スタッフの方々も大変だったと思いますが、さおりさんも大変な状態だったとお話を聞きました。今まで何度も話は聞いたことがあったのですが、その日は私の中にその話がすーっと入ってきて、そうか!と気づきました。
「私は、さおりさんを幸せにする使命があるんだ」と思いました。
人生の中で、私は今まで自分に何の使命があって私は生まれてきたのだろう?私の生まれてきた意味は何なんだ?と思っていました。それをさおりさんは教えてくれたように思いました。私は、さおりさんと出会わなければ、本当の愛を知らず、世間と同じように結婚して、子どもを産んで、誰かに求めつづけて満たされない人生を送っていたと思えます。
私は、今さおりさんと一緒にいられること、みんなと共に生き合えることがとっても幸せと心の底から思えます。そして毎日毎日、さおりさんに感謝を伝え、泣きそうになるとさおりさんはいつも今に戻してくれます。(せき込んだり、発作になったり)
今が大事なんだよと言わんばかりに教えてくれます。本当にすごいなと思います。
さおりさんがいたから、いろんなことも乗り越えてこられました。叱られたり、落ち込んだりしても、さおりさんがしている我慢に比べれば、何でも耐えることができました。本当にこれからもさおりさんが生き続ける限り、さおりさんから学んでいこうと思います。
そして、さおりさんはみどり先生のことを一番必要としていると思います。
みどり先生はさおりさんのたった一人の良き理解者だとさおりさんが教えてくれました。みどり先生もさおりさんと共に元気で長生きしてほしいと思っています。だから、あまり迷惑をかけないようにしていきたいと思います。
最近人から、あなたは熱意が足りないと言われました。今年はもっともっと熱意をみんなに伝えられるよう、熱意を持って人に伝えることもできるように人々に学び、みんなと共に成長していける前向きな心を持っていこうと思います。
さおりさんを通して、仲間のために尽くす事も教えてもらいました。嘘偽りのない感謝ができるようになり、ありがとうございます。