ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
ご感想・お問合せは、メール suirin@suirin.com までお願いいたします。

2013年9月23日月曜日

夜のさおり


こんにちは。今日は、夜のさおりさんについてお話します。 
さおりさんは、お月様と同じサイクルで生活しています。
なので、一日が25時間。毎日一時間ずつ生活サイクルがずれていきます。
よるおそく皆が寝静まった頃、おはようと起きだして、夜中の2時、3時に朝食を食べる日もあります。
そういう日も研先生、みどり先生が交代してさおりさんにつきそっています。
今現在、さおりさんはお食事をお鼻のチューブからとっています。
昨年までは、真夜中のお食事は研先生が担当していました。
研先生は昼間動き回ってどんなに疲れていても、さおりさんのために夜中おきだしてごはんを食べさせていらっしゃいました。
さおりさんは、自分で噛んで食べることができないので、先生が咀嚼して、またはバーミックスで食べ物を細かくしたものをスプーンへのせて食べさせます。研先生はさおりさんのために、少しでも栄養のあるおいしい食事を食べさせたいと思い料理をつくられてきました。それが水輪の料理の原点です。
ああしてほしい、これが食べたいということができない娘に対して、少しでも何かやってあげたいという思いは、夜のさおりさんケアに入るととても強く感じさせていただくことです。

担当:佐藤理恵