ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
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2014年2月10日月曜日

死ぬ場所、生きる場所を選ぶ



こんにちは。さおりちゃんは風邪から大分回復してきており、ここ2,3日とても元気が出てきました。
さおりさんは6年前、日赤病院へ風邪でにゅういんしましたが、それを最後に風邪をひいても病院に入院して治療しない事をお父さんとお母さんは決めました。
入院する事で抗生剤や、お薬ずけの治療法をする事から、どんどん体力が落ち死ぬ寸前にまで行ってしまったことが何回もあるので、入院はしないでおこう、お家で出来るだけのことをしようと思い、お医者さんに家に来ていただいたり、おびつ先生にお聞きして、ホメオパシーを中心とした、自然療法をしながら在宅で家族に囲まれて過ごす事を選んでいます。病院に入院すると、抗生剤を打たれますが、さおりちゃんは体質的に合わないようで、体が冷えたり、副作用ばかりが強く出ます。そして、抗生剤を打つと、細菌と抗生剤との戦いが体の中で始まります。病院の中では、つぎつぎと抗生剤に打ち勝つ強い菌が現われ、それに勝つ抗生剤を、これがだめならあれ、あれがダメなら次の抗生剤と、次々と使っていきます。そうしていくうちに、ただの風邪から肺炎になってしまい、からだがよわってくるとMRSAと緑濃菌という恐ろしい菌に身体を冒されてしまいます。前回の入院では、抗生剤を使い続け、その副作用から内臓出血がおこり、胃からも腸からもいたるところから出血がおこりました。そして、なにも打つ手がない状態になり、主治医の先生もお手上げ状態で、一切の西洋医学の治療が打ち切りとなり、ただ毎日点滴を打つだけの中で、みどり先生はおびつ先生と毎日の電話のやり取りをし、ホメオパシーを使いつづけ、痰の吸引をし続けました。そして死を待つだけの中で最後の手段として大量ステロイドとモルヒネの投与となりました。
 そのいちかばちかのステロイドが効いて回復し生還することができたのです。がなぜ助かったのかというと、今振り返っても西洋の抗生物質であるホメオパシーが、とことんいのちの力を底上げしていてくれ、だれもがあきらめていたなかでさおりさんの肺から出る痰をみどり先生が吸引し続けてくれたからだとおもいます。
 みどり先生は、今日はまもなくさおりさんはご臨終となりますので、亡くなったら地下の霊安室へ行ってくださいと言われた夜も、さおりさんが肺に痰がいっぱい詰まった状態で旅立つのは可哀想といって、一晩中痰をとりつづけていました。
 そしてさおりちゃんは、病院で死ぬのではなく、住み慣れたおうちで死ぬこと、=生きる事を選んで今日も飯綱で暮らしています。



 

担当さとう