ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
ご感想・お問合せは、メール suirin@suirin.com までお願いいたします。

2015年1月30日金曜日

水輪の自然栽培の野菜スープ

みなさま、こんにちは。毎日、寒い日が続きます。さおりさんは、寒さを吹き飛ばすくらいに、元気です。寒さを吹き飛ばす元気は、きちんとした食生活からです。  さおりさんは、2、3年前から、食事の時に、誤飲することが多くなり、今は、口からは一切の食べ物をたべず、ぜんぶ鼻から胃へ、チューブを入れてそこからペースト状になった食べ物を食べています。(水分だけは、お口から飲んでいます。)  食事の内容は、毎回、水輪ナチュラルファームで作られた自然栽培のお野菜を30種類と、コトコトとじっくり弱火で一時間煮込んでとった野菜だしと、昆布椎茸だし、かつをだしを合わせたスープを作り、細かく刻んだ煮野菜をスープで割りながら、ミキサーにかけ、ペースト状にしたものを、さおりさんに食べていただいています。それから、酵素玄米と卵などのタンパク質もスープで割りミキサーでペースト状にします。豆乳も、一緒に飲んでいます。さおりさんは、栄養を体内に取り込む力が弱く、とくに、たんぱく質が毎月の血液検査の値がひくく、食べているのに、吸収されにくいようです。  自然栽培のお野菜を食べる前は、農薬のかかったお野菜を食べていたために、背中や体中に湿疹ができていたそうです。 けんせんせい、みどりせんせいは、35年前、さおりさんが5歳の時に、長野市内からこの飯綱高原へ移り住み、家の裏の原野を開墾して、ほそぼそと自然栽培のお野菜を作り、さおりさんへ食べさせ始めたところ、背中の湿疹は、見る間に無くなり、いいお野菜、食べ物をとることの大切さを実感したそうです。 ですから、いのちの森にいらっしゃるお客様のグリーンオアシスレストランのお食事は35年間のさおりさんの(今でこそさおりさんは、お鼻のチューブになりましたが)、心と体に良い食べ物のメニューが、今お客様に召し上がっていただいているメニューの基本となっています。  今月の血液検査での値は、今までの中でもっともよく、糖尿病の値であるA1Cも、以前は平均値以上の6.5だったのが、こんげつは5.5に下がりました。かならず膿んでいた乳腺症も、糖尿病が良くなったからか、良い状態を保てるようになりました。さおりちゃんありがとう!頑張ったね。毎日毎日を一ミリ一ミリ大切に生きようね。今年も元気で過ごそうね!

 
さおりちゃんのお父ちゃんです。            

担当;さとう

2015年1月24日土曜日

インフルエンザ

みなさま、こんにちは。厳しい寒さがつづきますが、いかがおすごしでしょうか。風邪などひかぬよう、体に充分お気を付けください。  先日、さおりちゃんの訪問看護士さんである、深沢さんが日赤病院から来てくださいました。毎月一回、血液検査をしたり、さおりさんの肺の音を聴いてくださったりと、さおりちゃんが、おうちで安心してすごせるのは、こうして深沢さんが定期的に訪問してくださるからです。  昨年の冬、さおりさんが大風邪をひいた時も、点滴をしてくださったり、いろいろと指導をしてくださり、本当に助かりました。  深沢さんが来ると、さおりさんも嬉しそうに、舌を鳴らして合図します。深沢さんは、師長さんですが、長い経験からか、とても人を安心させる雰囲気をもたれています。さおりさんも、だいすきです。深沢さんがおっしゃるには、長野市では、今インフルエンザが猛威をふるっているそうです。 さおりさんは、風邪などの感染症に弱く、一度風邪をひいてしまうと、普通の人が熱を出すだけで治るところを、ほんとうに重い肺炎になったり、生死を危ぶまれるところまで行ってしまいます。昨年も、さおりちゃんは本当に大変な思いをして、風邪を治しました。やっと治ったと思ったら、その上に、水疱瘡にもかかってしまったのです!さおりちゃんの風邪を予防するためには、周りの人がまず風邪をひかないことが大事です。そして、つぎに風邪の菌に、さおりちゃんを触れさせないこと。うがい手洗いの励行と、さおりちゃんに会う人を限ること、消毒作用のあるオイルの噴霧で空気を浄化したり、インフルエンザの菌も除去できる空気清浄器をつけたりと、冬は、いろいろと気を付けています。いのちの森のみんなで、さおりちゃんを守っています。今、私たちが、いのちの森で生き方や働き方が学べるのは、第一に、さおりさんの存在があるからです。さおりちゃんの誕生があり、みどり先生、研先生の苦労、葛藤があったから、学びの場である水輪の会ができ、一人から、一人へ、水の輪のように波紋が伝わって、だんだん大きい繋がりになってゆき、いのちの森になったのです。私たちが実習している間も、さおりちゃんは、すやすやと健やかな寝息を立てて、夢を見ながら、呼吸し、癒しの波動を皆に送ってくれています。

 

担当;さとう

2015年1月18日日曜日

ライアニストさおり


今日は、さおりさんはライアーを弾きました。じつはとっても、さおりちゃんはライアーが得意なのです。
ぽろんぽろん、とさおりちゃんのまるっこい優しい手が、弦をはじきます。意外と力強い音が、奏でられました。母屋がまだ立て直される前、さおりちゃんの横には、いつもライアーがありました。さおりちゃんが横になっているおふとんの横に本棚があり、本棚のふちにライアーが括り付けられていて、それをさおりちゃんは一日中好きに引いていました。中庭を歩くと、さおりちゃんのライアーの音が、風に乗って聞こえてきました。さおりちゃんは、ライアーを心のままに奏でます。ときには、風の音に融け合うように静かな音を出し、また、うれしいときには、元気よく、じゃららんじゃららんと、かき鳴らし、いらいらした時には、いきおいあまって、弦を切ったりもしていました。あまり元気よくライアーをひくので、ライアーの弦は細く、すぐに切れてしまいます。なので、ときにはギターの弦で代用するときもありました。ライアーは、さおりちゃんの心の音を表現するのにぴったりのものだと思うので、これからもたくさん弾いてもらいたいと思います。

さおりちゃんのお部屋はコチラ

担当;さとう

 
 

2015年1月12日月曜日

てんかん発作

みなさま、こんにちは。きょうは、さおりちゃんについてお話します。さおりちゃんは、生まれた時に脳に傷がつき、脳に酸素がいかなかったため、酸素欠乏による頭蓋内出血をおこしました。普通に生れれば、健康な子供で生まれたのに、医療ミスのために、さおりさんの人生は大きく変わってしまいました。 脳に傷があるために、頭の中で電流が流れた時に、スパークが起きるように発作がおこります。今は、新薬のてんかんの薬、イーケプラや、フェノバールを飲んでいるために、大発作はめったに起きませんが、小発作はいまでも一日に5,6回くらいは起こります。以前、新薬を飲む前は、大発作が月に4回くらい起こっていました。大発作が起こると、体中の筋肉が硬直するので、気道もねじれて呼吸ができず、唇が紫色になってチアノーゼがおこります。目の玉が反転し、体全体が、けいれんをおこします。  大発作の予後もわるく、次の日まで、ぐったりとして元気がありません。発作中は、呼吸ができないために、体の末端の細胞まで酸素がいかず、酸素欠乏がおこり、手足の筋肉もだらりとしてしまいます。誤飲も多くなり、しょっちゅうむせ返ることもありました。  大発作は、睡眠中に、急に起こってくるのですが、大発作後、硬直、けいれんが治まり、呼吸ができた時に、やっとさおりさんの意識が戻って、その時に、さおりさんはにこー、っと、戻ってきたよー、もしくは、呼吸ができてうれしい!!とでもいうように、極上の笑顔を毎回みせてくれました。  さおりちゃんったら、こんな苦しいだろう時に、笑ってくれなくてもいいんだよ。でもありがとうね。と涙がでました。  今は、大発作がほとんど起こらなくなったので、さおりちゃんも、だいぶ楽になったのではないでしょうか。これも、新薬のおかげです。


担当:さとう

2015年1月5日月曜日

満月の夜さおりさんは。。。





みなさま、こんにちは。今年はどんなお正月を過されましたか。さおりさんは、ぱっちりよるまるで、1月一日も夜じゅう目覚めていました。年末からお正月じゅう夜起きて次の日の朝眠る、というサイクルでした。とくに昨日の夜はとっても元気で、大好きなガラスのテーブルに、首ったけでした。外に出ると、まんまるな満月が空にぽっかりと浮いていました。 なるほど、とばかりに納得しました。お月さまのサイクルで生活しているさおりさんは、1日が25時間周期で、一時間ずつ生活のサイクルがずれていきます。たいてい、満月の夜は夜じゅう元気に起きています。あと一週間は、‘よるまる’でいることでしょう。



担当:佐藤