ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
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2015年1月18日日曜日

ライアニストさおり


今日は、さおりさんはライアーを弾きました。じつはとっても、さおりちゃんはライアーが得意なのです。
ぽろんぽろん、とさおりちゃんのまるっこい優しい手が、弦をはじきます。意外と力強い音が、奏でられました。母屋がまだ立て直される前、さおりちゃんの横には、いつもライアーがありました。さおりちゃんが横になっているおふとんの横に本棚があり、本棚のふちにライアーが括り付けられていて、それをさおりちゃんは一日中好きに引いていました。中庭を歩くと、さおりちゃんのライアーの音が、風に乗って聞こえてきました。さおりちゃんは、ライアーを心のままに奏でます。ときには、風の音に融け合うように静かな音を出し、また、うれしいときには、元気よく、じゃららんじゃららんと、かき鳴らし、いらいらした時には、いきおいあまって、弦を切ったりもしていました。あまり元気よくライアーをひくので、ライアーの弦は細く、すぐに切れてしまいます。なので、ときにはギターの弦で代用するときもありました。ライアーは、さおりちゃんの心の音を表現するのにぴったりのものだと思うので、これからもたくさん弾いてもらいたいと思います。

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担当;さとう