ブログ説明


早穂理さんは、いのちの森「水輪」を造った塩澤夫妻の娘さんのお名前です。出産時に分娩の医療ミスにより、脳に傷をつけてしまいました。
早穂理さんは歩くことも、話すことも、自分の手で食べることもできませんが、心はみんな解っているようです。そんな早穂理さんの毎日を紹介させて頂きます。
ご感想・お問合せは、メール suirin@suirin.com までお願いいたします。

2013年11月3日日曜日

たつ巻き水

こんにちは。きょうはさおりさんの飲んでいるたつ巻水についてお話します。
 たつ巻水とは、8の字の形をしたグラスの中に、水道水を入れまわすことで、グラスの中でたつ巻を起こします。そうすると水道水がなめらかで飲みやすい水へと変化します。
これは、水輪へいらっしゃったシュタイナー医学を学んでいる先生に教えていただいたものです。
水輪では、今まで毎年5月に、アントロポゾフイー医学会がひらかれてきました。アントロポゾフィーとは、シュタイナー医学のことです。
 シュタイナーという思想家が説いた医学は、より人間の全般におよび、総合的に外側からも内側からも治療する医学です。
 さおりちゃんも、いらっしゃったせんせいがたに診ていただき、教わって
マッサージや、炭シップをしたり、音楽療法をしてきました。
 炭シップは、炭の作用で体内の毒出しになります。さおりちゃんは、脾臓がよくないといわれているので、背中の下のほうに、お湯に解いた炭を綿の布へ浸して、直接肌にあて、ネルの布でくるんで温枕で20分くらい温めます。体も暖まり、気持ちよさそうです。
 音楽療法は、体内のリズムをととのえるために、決まった時間に、一定の鐘の音を鳴らすということをしました。昼夜ぎゃくてんの生活は、変化ありませんでしたが、音の持つふしぎなはたらきが体内にも影響するのだということがわかりました。芸術療法というのは、自分を表現することで、能動的に、人間の治癒に働きかけるのだそうです。

 さおりちゃんの生活も、アントロ治療を受けることで、豊かになったようにおもいます。
 
担当:佐藤りえ