こんにちは。今日は、さおりちゃんの厳しさについてお話します。さおりちゃんは、周りの私たちを癒してくれる存在です、ですが同時に、いやがおうでも、自分を乗り越えさせてくれる厳しい存在でもあります。どういうことかというと、さおりさんケアをしていて、わたしたちの実習のミスは、すべて、さおりさんの命にかかわるからです。私たちの管理が悪くて、酸素のホースが途中で抜けているために、さおりさんの酸素の値が下がってしまったり、吸引器のコンセントが抜けているせいで、たんが詰まった時に、たんの吸引ができなかったり、常に、さおりさんには命の危険が隣り合わせです。先日は、寒くなってきたのに、薄めのズボンをはいていたため体が冷えて、おなかをいたがるようになってしまいました。私たち自身は、熱かったら自分で脱ぎ、寒かったら暖かい服を自分で切れますが、さおりちゃんはそれができません。かわいそうなことをしてしまいました。
もっともっと、言葉にならない、心のひだの奥から響いてくる心の声に、こころの眼や耳を澄ましていかなければならないと感じました。
さおりちゃんは、その身をもって、わたしたちに今に生きることをおしえてくれています。
担当、佐藤りえ