あっという間に、一年の半分が過ぎてしまったように思います。
以前、私が水輪へ来たばかりのころ、
父を亡くした私に研先生は、
生老病死のお話をしてくださりました。
人生の中には、4つの大きな苦しみがある。
一つは、生まれる時の苦しみ。
もう一つは、老いてゆく苦しみ。
そして、病を得る苦しみ。
最後に、死ぬ苦しみ。
四苦八苦という言葉通り、
それらに合わせて、さらに4つの苦しみが生きてゆく中ではある。
私は当時、父の死をどう受け止めたらよいかわからず、
他の人へ話すこともできませんでした。
自分の中の悲しみ、苦しみを、どう表現したらよいかわらかず、うろたえました。
友人に打ち明けたところで、だれも理解してくれず
「ふーん」といって会話が終わってしまいました。
そんな私に、研先生はこの話をしてくださり、
心を尽くしてもてなしてくださいました。
その後、母の死、祖父の死、祖母の死にも会い、
一人っ子だった私は、天涯孤独となりました。
研先生は(みどり先生も)
私の探し求めているものの答えを知っているように思えました。
私が今、経験している苦しみは何なのか、
自分の人生の中でどんな意味があるのか、
人の病はなぜなるのか、死とは何なのか。
そういったことを考えていく中で水輪に出会い、
さおりさんに出会い、
私はここ水輪で学んでゆきたいと心を決めたのでした。
(R.S.)
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